若い夫婦に個人年金保険が不要なワケ

老後に備えるための保険として、個人年金保険という商品があります。
当サイトを読んでいるような若い夫婦でも、保険相談で勧められる機会があるかもしれません。

しかし、管理人は若い夫婦には不要だと考えています。
この記事ではその理由を説明します。

個人年金保険の特徴

個人年金保険の特徴
まずは個人年金保険という商品の特徴を知っておきましょう。

給付

個人年金保険の給付は、年金という名の通り、老後に毎年もらえるものになります。毎年30万円から50万円程度を10年間もらうような契約が基本です。公的な年金の補助的な役割ですね。

10年などの確定年金ではなく、亡くなるまでの終身年金を保障する商品もあります。
終身年金の場合は早くに亡くなると元本割れするリスクがあります。
(期間の決まった確定年金では、亡くなっても遺族に残りの分が給付されます)

保険料の支払いと所得控除

保険料の支払いは、毎月1万円ずつ払っていくような方法のほかに、一括で全額払ってしまうこともできます。

個人年金保険料は条件を満たせば所得控除の対象になり、所得税と住民税を少しだけ減らす節税効果もあります。

しかし税額控除ではなく所得控除なので、支払った保険料に応じて所得から一定額が引かれて計算されるだけです。そこまで大きな節税効果はありません。

現在が低金利なこともありますが、節税効果と合わせると資産運用としてはアリな商品です。

なぜ若い夫婦には個人年金保険は不要なのか

若い夫婦に個人年金保険が不要な理由は2つあります。

1.お金が急に必要となったときに、個人年金保険では対応しにくいから

長い人生、急にお金が必要になる機会は高確率で訪れます。

例えば、自分に非のある自動車の事故で修理代金を負担しなければいけないということもあるでしょう。
また、子どもが海外留学したいと言うかもしれませんし、私立の医大に入りたいと言うかもしれません。

そういう不測の事態に、個人年金保険では対処しづらいのです。

老後資金として、貯蓄や株式で運用していれば、必要なだけの現金を用意することは簡単です。
しかし、個人年金保険の場合、早期解約をすれば元本割れをしてしまいます。

保険会社の契約者貸し付けなどを利用するのも面倒ですし、金利分はムダになってしまいます。

契約期間が長くなるとその分、何かが起こる可能性も高くなります。
それらに備えるためにも、お金が固定化される個人年金保険は若い夫婦には勧められません。

2.長期間の契約は金利や景気の動向に影響を受けるから

若い夫婦が加入する場合、個人年金を受け取れるようになるのは少なくとも20年、長ければ30年以上先になるでしょう。
その間、景気や金利がどう変動するか分かりません

もし大幅にインフレが進んでしまったら、年金額は実質的にはかなり目減りします
(参考:インフレやデフレでお金の価値が変わるってどういうこと?

個人年金保険でも、想定より運用がうまくいった場合には上乗せ給付があったりもしますが、それだけではインフレには対処できないでしょう。

より良い運用先を求めて途中解約をすれば元本割れしてしまいますし、契約を続けても最終的には損してしまうかもしれません。
こういう商品に若いうちに加入する必要性はありません。

個人年金保険を有効活用できるのは、40代後半や50代以降の方です。若い世代がコツコツお金を貯めていくには向いていない商品と認識しましょう。


20年、30年先の老後のためにお金を準備しようという考えは素晴らしいものです。
しかし、その受け皿として、個人年金保険は機能しません。

まずは保険以外の資産運用方法を検討してみましょう。
所得控除に魅力を感じるなら、確定拠出年金のような仕組みもあります。

貯蓄型の保険は一度加入してしまったら、なかなか損をせずに変更するのが難しいので注意が必要です。

将来のためにも、今の生活のためにも、個人年金保険に加入するのはやめておきましょう。

保険選びでは保険ショップを有効活用しましょう。